一般社団法人日本姿勢道

小さなときに歩き方を習ったら

 先日、シスコシステムズさんのファミリーイベントに講師として招かれました。参加者は、7〜8歳の女子10名と男子1名、親御さん3名。

 体調不良や痛みを抱えている大人と違い、元気な子供たちは「健康」というトピックについて殆ど関心がありません。ボールを投げたり蹴ったりというダイナミックな動作を見せるなら、いくらでも興奮させられるのですが、アイテムがなにもない状況で50分間傾聴してもらうには、かなりの工夫が必要です。

 疲れ果てたオッちゃんのガニ股歩き、ダラダラ歩いている女子高生の内股歩き、日本人に最も多いゾンビ歩きなど、次々と「見っともない歩き方」を披露しました。それを見た子供たちは、大笑いして床に転がったり飛び跳ねたりして、大いに楽しんでいる様子でした。

 いい感じに場の空気が和んできたとき、「今まで歩き方を習ったことはある?」と真面目に尋ねると、全員が首を振って「なーい」と答えました。「そうだよね。先生も同じです。日本人の多くは歩き方を習ったことがないから、歩き方はが格好悪いだけでなく、そのことが身体を壊す原因になっているんです。ちゃんとした歩き方を習えば、誰もが今よりずっと素敵になれます」そういう、子供たちはさらに前のめりになって話を聴いてくれました。

 歩き方を習う前と後を比較するために動画を撮影し、それを子供たち全員に見せると、「あー!全然違う!」「かっこいい!」と感動していました。幼い頃から適切な姿勢と身体の使い方を教えれば、誰でもマスターすることができます。その結果、大人になってから慢性的な痛みや不調に悩む人を大幅に減らすことができます。

 子供たちの劇的に変わっていく様子を目の当たりにして、改めて「本物の体育」を指導することの重要性を感じる機会となりました。

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